夢を語れない夜があってもいい|生活を守る働き方が私を前に進めた理由

昔は「好きなことを仕事に」って言葉が、ショーウィンドウの中のジュエリーみたいにキラキラして見えました。けれど今の私は、「続けられることを仕事に」のほうが、ずっと現実的で、そしてなにより優しいと思っています。
やりがいは大事。でも、やりがいのために心がすり減ってしまうなら、長くは続きません。生活を守ってくれる仕事は、それだけで立派です。夢を語れない自分を責めなくていいし、安定を選んだ自分も弱くない。理想と現実のあいだで揺れながら、それでも前に進んでいるのが私たちの今。今日もちゃんと会社に行った自分、えらいです。
「好き」を大切にしたい気持ちと、「現実」をちゃんと回したい気持ち。その両方を抱えているのが、今の私たちだと思います。周りの言葉に振り回されそうな日ほど、自分の心が楽になるほうを選んでいいんです。
今日は、私が実際に迷って、つまずいて、それでも少しずつ整えてきた“仕事との付き合い方”を、同世代のあなたに向けてまとめます。
「続けられる仕事」がくれる安心と、静かな自信
夢より「持続可能」が勝つ日があっていい
私は以前、「好き=天職」だと信じていました。好きなことなら寝る時間を削っても頑張れるし、頑張れる私はえらい、みたいに。けれど現実は、好きなことほど境界線がなくなりがちです。休みの日も頭が仕事でいっぱいになって、気づいたら心が休めていない。そういう時期を通って、私は「続けられる」という言葉の価値に気づきました。続けられる仕事って、派手ではないかもしれないけれど、毎日の呼吸みたいに生活に馴染んでくれます。そして、馴染むからこそ“自分の力”として積み上がるんです。
ここで私が大事にしている視点を、かわいく(でも現実的に)まとめます。
- 体調を崩さずに回せるか
- 生活費を安定して作れるか
- 人間関係のストレスが致命傷にならないか
- 小さくても成長の手応えがあるか
- 休める日がちゃんと休めるか
「好き」だけで走ると、どこかで燃え尽きやすいです。でも「続けられる」は、走り方を自分で選べる。私はこの違いが、30代の働き方を救ってくれると思っています。
心がすり減るサインを“見て見ぬふり”しない
やりがいがあるのにしんどい。評価もされているのに苦しい。そういう矛盾って、30代になると増えませんか。責任も任されるし、後輩もできるし、プライベートも忙しい。そんな中で心がすり減るサインを放置すると、ある日いきなり動けなくなることがあります。
私が「これは黄色信号かも」と思うサインを、表にしておきます。自分のためのメモとしても、よかったら使ってください。
| からだ・心のサイン | 起きやすい場面 | 私の対処メモ |
|---|---|---|
| 朝の起き上がりがつらい | 月曜だけじゃなく毎日 | まず睡眠の確保、無理な残業を減らす相談 |
| 休日も仕事のことが離れない | 通知を見るたび心がざわつく | 通知オフの時間を決める、境界線を作る |
| 人に会うのが怖い | 職場で顔色を伺う | “疲れてるだけ”と認めて休む計画を立てる |
| 好きだったことが楽しくない | 何をしても空っぽ | 予定を減らして回復に集中する |
この表のどれかに当てはまったら、「私、弱いのかな」じゃなくて「私、守る時期だな」と考えるようにしています。守るのは甘えではなく、次を続けるための技術です。
キラキラを追いかけて、静かに泣いた夜
ここだけは、ちょっと恥ずかしいけど書かせてください。数年前、私は“好きなこと”に全振りしたくて、仕事を詰め込みました。SNSで頑張ってる人を見るたびに焦って、「私ももっとできるはず」って自分を煽って。
帰宅してもPCを開いて、寝る直前まで作業。最初は楽しかったんです。だけどある夜、コンビニで買ったごはんを温める時間すら惜しくて、冷たいまま食べながら、なぜか涙が止まらなくなりました。「好きなはずなのに、なんでこんなに苦しいの?」って。
その時に気づいたのは、好きなことを守るには、まず“自分”が元気でいなきゃいけないということ。好きなことが悪いわけじゃない。けれど、好きなことのために自分を削り続けるのは、長い目で見たら好きなことへの裏切りにもなる。
だから今の私は、続けられる働き方を選ぶ自分を、ちゃんと抱きしめたいんです。あなたは最近、「これ、続けられるかな」って思う瞬間、ありましたか?
私は「続けられる仕事=妥協」ではなく、「続けられる仕事=人生の基礎体力」だと思っています。基礎体力があると、恋も趣味も勉強も、全部にやさしくなれる。土台が安定している人ほど、挑戦もできるんですよね。だから私は、安定を選ぶ自分に拍手したいです。
「好き」を捨てないために、仕事との距離を整える

好きなことは“副業”や“小さな習慣”にして守る
「続けられる仕事」を選ぶって、好きなことを捨てることではありません。むしろ、好きなことを長く続けるための守り方です。私の場合は、好きなこと(文章を書くこと・発信すること)を、生活の全部にしないように意識しています。
好きだからこそ、心が壊れるまでやらない。かわいく言うなら、好きなものは“毎日食べる”より“とっておきの日に味わう”のほうが、幸せが長持ちする感じです。
おすすめの「好きの守り方」を並べます。
- 週に1回だけ“好きタイム”を固定する
- 収益化するなら上限時間を決める(例:平日1時間)
- 伸びた数字より“続いた日数”を褒める
- 体調が悪い日はゼロでOKにする
- ひとりで抱えない(仲間や相談先を作る)
私がブログを続けられているのも、実はこの“距離の設計”ができたからです。好きなことを仕事にして稼ぐって、すごく素敵。だけど続けるには、才能より仕組みが必要だと思います。
メリット・デメリットを知ると、選択がブレにくい
ここでいったん、「好きなことを仕事に」と「続けられることを仕事に」を比べてみます。どっちが正しい、ではなく、自分に合う組み合わせを見つけるための整理です。
| 視点 | 好きなことを仕事に | 続けられることを仕事に |
|---|---|---|
| 気持ちの高まり | 高い(没頭しやすい) | 安定(波が小さい) |
| 燃え尽きリスク | 高め(境界が曖昧) | 低め(休みを取りやすい) |
| 収入の安定 | 波が出やすい | 安定しやすい |
| 成長の形 | 爆発的に伸びることも | 積み上げ型で強い |
| 継続のコツ | 仕組み化必須 | 習慣化しやすい |
私の結論は、「続けられる」を土台にして、その上に「好き」を載せるのがいちばん優しい、です。好きが“生活の責任”を背負いすぎると、好きが苦しくなる。逆に、土台が整うと好きが自由になります。
注意点も正直に書きます。
- 安定だけを優先しすぎると、心が乾くことがある
- 好きの時間を後回しにし続けると、いつの間にか消える
- 「今は耐える時期」と自分に言い続けると、限界を見失う
だからこそ、定期的に「私は今、どっちに寄りすぎてる?」って見直すのがおすすめです。
アドセンスが増えたのは、根性じゃなく“境界線”だった
ブログで収入が増えた時期って、実は“気合いMAX”の頃じゃありませんでした。いちばん伸びたのは、むしろ生活を整えた後です。仕事が終わったらまずごはんを食べて、お風呂に入って、寝る時間を守る。その上で、週に何本、何時から何時まで、と淡々と積み上げました。以前の私は「毎日深夜まで頑張る=本気」だと思っていたけれど、続かなかったんです。
ある日、アクセス解析を見ながら気づきました。記事って、“気合い”より“継続”のほうが強い。読者さんも、派手な一発より、ちゃんと積み上がった言葉に安心してくれる。
私はこの経験で、「私の人生を守るために、私は私の境界線を守る」と決めました。あなたの好きなことも、もし今しんどくなっていたら、少し距離を変えるだけで守れるかもしれません。最近、あなたの生活の中で「ここが境界線かも」って思うところ、どこですか?

私は“稼ぐ”って、根性試験じゃなくて、設計のゲームだと思っています。体力が落ちる設計は、どんな才能でも長続きしません。だから、続けられる設計に変えることは、逃げではなくプロの選択です。かわいい未来の私のために、今日の私ができることを、ひとつずつでいいんです。
「安定を選んだ私」は弱くない:30代のキャリア迷子をほどく


比べる相手を変えると、人生が軽くなる
30代って、周りの人生がいろんな方向に分岐して、比べたくなくても比べてしまう年代です。結婚、出産、昇進、転職、独立…。SNSを開けば、誰かのキラキラ報告が流れてきて、心がちくっとすることもあります。でも、そこで自分を責める必要はないです。比べるなら、昨日の自分。もしくは「もう無理」って言いながら、ちゃんと今日も会社に行った自分。これ、ほんとうにすごいことです。
キャリア迷子のときに私がやっている“整え方”を、箇条書きで置いておきます。
- 3か月後の不安より、明日の体調を優先する
- 仕事の評価と、自分の価値を切り離す
- 「できない」より「今はしない」を増やす
- お金の安心を作って、心の余裕を買う
- 小さな成功(定時退社、早寝)を記録する
この小さな整え方が、迷子の地図になります。地図があると、焦りが減って、選択がぶれにくくなるんです。
生活を守る仕事は、未来の選択肢を増やす
安定した収入があると、夢が遠のくように感じる人もいるかもしれません。でも私は逆だと思っています。生活が守られていると、挑戦ができる。辞める選択もできる。休む選択もできる。つまり、選択肢が増えるんです。お金の話って、ちょっと生々しいけれど、現実を守る大事なテーマです。
私自身、ブログの収入があるからこそ、心の余白が作れました。余白があると、人に優しくできるし、自分のことも好きでいられます。
ここで、私が感じた「安定がくれるメリット」と「気をつけたい点」を整理します。
- メリット
- 心が安定しやすく、生活リズムが整う
- 将来の貯金や学びに投資しやすい
- 家族や周りの出来事にも対応できる
- 気をつけたい点
- 慣れで惰性になりやすい
- 不満を溜め込むと突然爆発する
- “選ばない理由”を安定のせいにしがち
だから私は、ときどき自分にこう聞きます。「私は今、守りたいの?それとも、動きたいの?」答えは日によって変わってOK。変わる自分が、ちゃんと生きてる証拠です。
駅のホームで「私、今日もやったな」って思えた朝
忘れられない朝があります。仕事が忙しくて、寝不足で、鏡の中の私はちょっとしょんぼり顔。電車に乗るのも気が重くて、駅のホームで立っているだけで泣きそうでした。そんなとき、ふと手の中のカイロがあたたかくて、「あ、今日も寒い中ここまで来たんだ」って思ったんです。誰にも褒められない日でも、私は私の生活を守ろうとしている。そう気づいたら、胸の奥がじんわりしました。
その日の帰り道、コンビニで小さなプリンを買って、家でゆっくり食べました。大きな夢を語れなくてもいい。派手な挑戦ができなくてもいい。今日を生き抜いた自分を、ちゃんと労わる。これができる人は、強いです。あなたも今日、ここまで読んでくれた時点で、もう十分頑張っています。もし今、キャリアのことで迷っているなら、ひとつだけ教えてください。「本当は、何を守りたい」ですか?守りたいものが見えたら、次の選択は、きっと優しくなります。
私は30代を、「夢を叶えるために無理をする年代」ではなく、「夢を叶えられる自分を育てる年代」だと思っています。育てるって、地味です。でも地味こそ強い。安定を選ぶのは、未来の私に“選べる力”を渡すこと。だから、安定を選んだ自分を弱いって言わないでほしいです。
まとめ:今日も会社に行った私たちへ
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。好きなことを仕事にするのも素敵。でも「続けられることを仕事にする」選択には、生活を守る強さと、自分を大切にする優しさがあります。やりがいがあっても、心がすり減るなら長くは続きません。安定を選んだ自分を責めなくていい。
夢を語れない自分を恥ずかしいと思わなくていい。私たちは、理想と現実の間で揺れながら、それでも前に進んでいます。
最後に、ちょっとした小さな感動の話を。先日、仕事帰りに駅の階段で、荷物が多くて大変そうなおばあちゃんがいました。私も疲れていたけれど、思わず「持ちましょうか?」と声をかけたんです。おばあちゃんが「ありがとうねぇ、助かったわ」と笑ってくれて、その笑顔が胸に残りました。
私の毎日がバタバタでも、こうやって誰かに優しくできる日はある。つまり、私の生活を守る働き方は、私の心の余白も守ってくれているんだなって、しみじみ思いました。
今日もちゃんと会社に行ったあなたも、私も、えらいです。もし明日がしんどいなら、まずは睡眠とごはんを守りましょう。少し元気がある日は、好きなことを小さく続けましょう。続けられる仕組みは、あなたの味方になります。あなたがあなたのペースで、ちゃんと幸せを作っていけますように。



















